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「アメリカ軍を退職したあとも、日本での生活を続けたい。でもビザがないから不安…」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
SOFAで滞在していた方には、一般的なビザ申請とは異なる手続きが必要です。
本記事では、定住者ビザへの切り替えを希望される方に向けて、安心して日本で暮らすための具体的な申請方法をご紹介します。
目次
アメリカ軍関係者は在留資格を持たずに日本に滞在できる
日本に滞在する外国人の方は、通常「在留資格(ビザ)」を取得する必要があります。
これがないまま滞在すると、不法滞在と見なされ、摘発の対象となってしまいます。
しかし一部の例外として、日米地位協定(SOFA:Status of Forces Agreement) に基づき、在留資格を持たずに日本に滞在している外国人が存在します。
それが、アメリカ軍関係者の方々です。
相談事例:SOFAから定住者ビザへ
今回ご相談いただいたのは、35歳の元アメリカ軍関係者の男性です。
約10年間SOFAの枠組みで日本に滞在してきましたが、退職を控えており、今後も日本で暮らしたいとの希望をお持ちです。
ご本人は日系3世で、日本にルーツがあります。そのため、定住者ビザの取得を目指すことが可能です。
結論:退職後は「在留資格取得許可申請」が必要
退職後、元アメリカ軍関係者として日本に滞在を希望される場合、どのような在留資格の申請が必要になるのでしょうか?
SOFAに基づく滞在は「在留資格」ではないため、以下の手続きは利用できません。
在留資格認定証明書交付申請は該当しない
退職後、日本でそのまま在留資格の申請を行う場合には、在留資格認定証明書交付申請は該当しません。
これは、外国にいる人が日本に来るための申請だからです。
ただし、退職後、一度帰国する場合には、こちらの申請が必要になります。
在留資格変更許可申請も該当しない
在留資格変更許可申請は、すでに在留資格を持つ人が対象です。
SOFAに基づく滞在は「在留資格」ではないため、この申請は利用できません。
在留資格取得許可申請をしよう!
したがって、日本に滞在中の元軍関係者は 「在留資格取得許可申請」 を行うことになります。
これによって初めて、定住者ビザを取得し、合法的に日本での生活を続けられます。
定住者ビザが選択肢となるケース
日系3世や日本人の子孫に該当する場合は、定住者ビザの取得が可能です。
今回のご相談者のように日本人の祖母を持つケースでは、定住者ビザを選択することで、就労や生活の自由度が高い滞在が実現します。
定住ビザの在留資格取得許可申請の必要書類とは?
定住ビザの申請には、多くの書類が必要になります。
特に、滞在費用の支弁能力、祖父母及び両親についての書類、日本語能力についての書類が必要です。
定住ビザの在留資格取得許可申請の必要書類は以下の通りです。
必要書類
- 在留資格取得許可申請書
- 写真 1葉
- 在留資格取得を必要とすることを証する書類
- 祖父母の戸籍謄本又は除籍謄本(全部事項証明書)
- 申請人の住民票(世帯全員の記載があるもの)
- 日本での滞在費用を証明するもの(預貯金残高証明書、納税証明書など)
- パスポート
- 身元保証書
- 質問書
- 申請人の犯罪経歴証明書
- 祖父母及び両親の本国の機関から発行された結婚証明書
- 両親及び申請人の本国の機関から発行された出生証明書
- 祖父母及び父母が実在していたことを証明する公的な資料適宜(死亡証明書、パスポート、運転免許証など)
- 申請人が本人であることを証明する公的な資料適宜(運転免許証、軍役証明書など)
- 一定の日本語能力があることを証明する証明書
行政書士ができるサポート
みなと行政書士法人では、アメリカ軍関係者やそのご家族の退職後の在留資格取得を全面的にサポートしています。
-
必要書類の収集・作成
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出入国在留管理局への申請代理
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ケースごとの適切なビザ選択
安心して日本での生活を続けられるよう、専門家として確実な手続きをご案内いたします。
まとめ
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SOFAで滞在していたアメリカ軍関係者は退職後にビザが必要
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「在留資格取得許可申請」によって初めて日本での適法滞在が可能
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日系3世の場合は「定住者ビザ」の申請が現実的な選択肢
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行政書士に依頼すれば、スムーズな手続きが可能
退職後も日本での生活を望む場合、早めに専門家へ相談することが重要です。
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