相談者の背景
今回は、ミャンマー出身の30代女性の留学生から、ビザ変更に関する相談を受けた事例をご紹介します。彼女は日本の大学に在籍する留学生であり、同じ留学生である夫と在学中に結婚。自分は今春卒業予定ですが、夫は学業がまだ続くため、日本で夫と共に生活を続ける目的で家族滞在ビザへの変更申請を希望されました。
留学生ビザから家族滞在ビザへの変更の課題
留学生ビザから家族滞在ビザへの変更は、以下のような厳格な審査項目があり、慎重な準備が求められます。
1. 生活費の安定性
夫婦が日本で共に生活するためには、安定した生活費の基盤を証明する必要があります。特に、生活費の資金源が明確であることが求められます。
2. 資格外活動の遵守
留学生としての資格外活動(アルバイト等)の範囲を守り、違反がないことが重要です。
3. 夫婦関係の証明
婚姻の経緯や家族間の関係について、申請に必要な書類や証拠をしっかりと準備する必要があります。
行政書士法人の対応
今回、行政書士事務所として以下のサポートを行い、無事に許可を得ることができました。
生活費に関する準備
- 夫の収入源や支出の状況を正確に整理し、生活の安定性を証明。
- 過去に確認された一度の大口振込については、その用途を詳細に説明し、追加資料を作成して対応。
資格外活動についての確認と指導
- 夫婦双方がアルバイト時間などの規則を守り、法的に問題ない範囲で活動していた点を強調しました。
婚姻の証明
- 夫婦関係に関する経緯を丁寧に書類化。
- 婚姻に関する証拠(写真や婚姻届受理証明書等)を収集し、説明書類を作成。
入国管理局への対応
申請書提出後、入管からの追加書類提出の指示に迅速に対応。スムーズなコミュニケーションと対応策の準備が、審査をクリアする上で大きな鍵となりました。
まとめ
今回のケースでは、生活費の安定性証明、資格外活動の遵守、夫婦関係の証明がビザ変更の成功のポイントとなりました。特に留学生同士の家族滞在ビザの申請は、入管の審査が厳しく、多くの書類と説明が求められるため、確実な準備が不可欠です。
当事務所では、こうした手続きを専門家としてサポートし、安心して申請が進められるようお手伝いします。お気軽にご相談ください。